ヴィム&ドナータ ヴェンダーズ 写真展へ
ichiko.H.
一昨日「ヴィム&ドナータ ヴェンダース写真展〜尾道への旅」オープニングパーティに行ってきました。素晴らしかったです。 [ 4月29日〜5月7日 表参道ヒルズ 本館地下3階「O(オー)」 入場料大人1000円、学生・65歳以上800円 ]
ドナータとはヴェンダース氏のパートナー。ふたりで尾道への旅をしながら撮ってきた写真。
ドナータさんの写真は人物が撮られています。人物といってもピントはどれも別の事物に合わせてあり、人の姿は遠い夢の記憶のように儚げです。白の薄い紙に小さく焼き付けられたモノクロームのそれらは、静かでやさしく、今の日本でもこういうふうに見ることができる視線があるんだなあ、と思いました。それは日本人じゃないからなのか(日本に対する先入的イメージで選択された視線なのか)という見方もできるとは思います。でも、作品というのは、作者の鏡のようなものなので、カメラを通して投影されているドナータの姿ともいえると思います。実際、言葉は交わさなかったけれど、しかも大柄な女性でしたが、とても繊細そうな、やさしげな感じの人でした。
それと真逆にヴェンダース氏のほうは、カラーで風景(人物が写っているのもあるが風景の一部の扱い)のみ。しかも大きい。ガラス板に埋め込まれたそれはダイナミックで圧倒的な存在感です。重量100Kgという巨大な写真?!もありました。現代絵画のような作品もあり、シュールな質感のものもあり、またパノラマ的景観あり、そのどれもが美しく力強い。さすがの映像美です。わたしには映画人ならではの作品のように感じましたが、どうなのかな?
そして、ふたりの作品に共通に漂う”サウダージ”....
ヴェンダース氏とは「東京画」以来の友人で、写真展のプロデューサーでもあるベルリン在住のジャーナリスト、アーティスト、ライターの青木淑子さんに誘われて行ったのですが、ヴェンダース氏に紹介もしていただきました。
ただ、青木さん、日本の方々に紹介してくださる時に「このかたは世界的に有名な(えっ?)コンテンポラリーピアニストの橋本一子さんです」(えっ?えっ??)とおっしゃるので、ドイツ語でヴェンダース氏にはいったいどう紹介されたのでしょう??横にいてもドイツ語はまったくわからず、妙にヴェンダーズさん納得してるけど...
二言三言言葉を交わし、CDあげたんですが、ありがとう、じっくり聴かせてもらうね、とか、ファンタスティック、とか、ドイツにはいつ来るの?とか、いや、あの、それで、なんていってるうちに、写真を撮りましょうと言われ並んだら、その日会場にいたカメラマンがたくさん集まってきてたくさん写真を撮られてしまいました。。あとで知ったのですが、ヴィムさんUb-XのCDをちゃんと映るように胸に掲げてくださってたそうです。ありがとう、ヴィム・ヴェンダースさん。
CD付き2ショット、もらえたら掲載しますね、っていうかスキャナー買わなきゃ...
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コメント
「世界的に有名」のくだりでご本人がビビるこたぁございません。ラーゼフォンからこっち、"Ichiko Hashimoto"でググったら海外のサイトでいくらでもヒットしますから(ま、ジャパニメーション系のとこが多いですけど)ではまた明日(ホントに行けるかなぁ)
投稿: 41歳の春が終わったnyt | 2006年5月 1日 (月) 09:36