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2006年8月26日 (土)

音楽が生まれるとき♪♪前編

ichiko.H.


060729_161111_m_6オッス!
お好み風クレープに舌鼓を打った次は、高松の「生醤油うどん」が無性に食べたくなった今日の隊長です。

さて、いきなりですが

*どうやって曲は生まれるか?*

について。

まず、作曲には大きく分けて2種類あります。

ひとつは自分の表現のもの。

もうひとつは、依頼されて作るもの。
これは、おおむね映像とのコラボです。
映画、アニメのサントラ、CMなどです。去年はダンスの音楽もやりました。
なかでもCMは枠が狭いです。(悪い意味ではありません)15秒、30秒という短い時間内の凝縮した表現ですし、作曲の段階までに、クライアント、代理店、監督の合意が必要なため、音楽プロダクションはほとんどの場合サンプル曲を用意します。作曲家は打ち合わせでサンプルを含め先方の求めている世界観を解釈し、作曲するということになります。
わたしにとっては一番楽ともいえます。
世界観を把握できれば、すぐに曲が浮かびます。打ち合わせの段階で、おおよその楽器構成なども決まりますし、一曲の長さも15、30秒と短いものですから。
また、サントラ等もそこに切り取られた世界(枠)があるのでイメージはしやすいですね。
ただ、曲数が多いので作業は時間がかかります。と同時にわたしにはいわゆる「プロの引き出し」というのが無いのだと思うのですが、一曲一曲を「出す」というやり方になってしまうのでそういう意味では一曲につき時間もかかるし、消耗度も高いような気がします。

この「出す」という作業ですが、説明が難しいんですけど、その世界感を取り込んで、その世界にぐぐ〜っと入り込んで、全身で「湧かせる」という感じでしょうか。意識的に音楽脳のフル回転状態に持って行きます。
ただ、「このシーンはフリージャズっぽく」なんて依頼は楽ですね(笑)優秀なミュージシャンを呼んで「"激しく"とか"退廃的に"とか"静かな"フリーでお願いしまーす♥」などと言えば、素晴らしい一曲ができあがるんですから。
逆に一番時間がかかるのがオーケストラ。これは細部まで書き込まないと音は出ませんからね。全20段なんていう五線紙の上から縦に一音一音書いていると目眩がしそうになります(笑)

作編曲のプロフェッショナルには一年にサントラを3本以上、プラスCM、編曲などを何十本も手がけている方もいらっしゃいますが、そんなことしたらわたしは死にます、たぶん、まじで。
ラーゼフォン一本(映画も含みますが)で過労入院、そのあと半年間、重症の貧血と2つの病気にかかりました。
ただし、ラーゼフォンはわたしにとってはじめてのテレビシリーズアニメであった
と同時に曲数が100曲以上あった(それもCD前提のため実際には数十秒しか使われなくても最低2〜3分程度の曲に仕上げる)という理由もあるとは思いますが。

そして、次は自分の表現のための曲。

これも説明が難しいですね。

音楽を表現して生きてゆくことを決めた頃に持っていたイメージは、「本当に新しくてステキな音楽を生み出すこと」でした。ところがしばらくして、少なくともスタイル、音の組み合わせに関しては、先人がすべて出し尽くしてしまった、ということに気がついてしまったのです。
他の分野でもそうだと思います。豊かで美しいアートは1950〜1960年代でピークを迎え、最終的には現代アート、現代音楽、フリージャズという破壊的要素を含むスタイルになり(この中期まではスタイル的新しさと美しさは存在します)そして行き場を無くし実験アート、実験 . .という意味論のような形になって終焉を迎えます。
その後は、テクノロジーの発達による音色、打ち込み、編集等の方法論、という要素を発展させて、でもリズムや和声に関しては、ほぼ過去のものを上回るものはなかなか出てこないという状況で音楽界は今に至っているわけです。(もちろん瞬間的に火花がちらっとかすめて行ったり、ラップはスタイル的にも以前にはなかったと思います、ただ音楽的には進化しずらいものではないかとも感じています。当然反論もあると思いますが、意識するしないに関わらず、音楽家はどこかで感じていると思います)
わたしがそのこと(え、なんかもうおわってるじゃん!)に気付いたとき、一時は軽い絶望感を覚えましたが、「とりあえず、『今』出来ること、湧いてくることをやっていればいつか新しい『何か』がつかめるかもしれない」また「スタイル的には新しくなくても次元. . 例えば今あるものが3次元とすると4次元的感覚の新しさという世界があるかもしれない」と、希望を捨てずにやっていこうと思い直し、続けてきました。
そして、ご存知の方はご存知のように、様々なスタイルの音楽を節操無く?(笑)やってきました。*でもひとつひとつマジ真剣に。  . . .つづく. . .

*************

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★イパネマの娘〜Ub-Xふう

青山ブックセンターのインストアライヴでもやったのですが幻想的でちょっと妖しいイパネマです♥Ub-Xでやるとなんだかこんなふうになるのです。

イパネマの娘〜Ub-X風イメージフォトby 隊長  ^  ^

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コメント

隊長殿、こんばんは!
先日は失礼しました。。。m(_ _)m

CMやサントラが「楽」な作業であるって話し。
シロートからすると、クライアントの要求に合わさなきゃいけないから
大変なんだろなぁ、、、何度も作ったりするんだろなぁ、と思ってましたが
まさに、「え!そうなの!?」状態でした。

それでも、「楽」だとはいっても「ラーゼフォン」では入院までされて。。。
やはり、「命を削る」までは行かないまでも作曲家が「曲」を産むには
大変な労力や心労があるんだな、と。
そのご苦労があってか、「ラーゼ」はとてもアニメのサントラとは思えない、
黙って聞かされたら独立して作られたアルバムって思ってしまうほどの
作品だと思っています。そう感じました。

やはり、手塩にかけて育んだ「子供たち」は感動を連れてくるのですね。
「ラーゼフォン」のライナーに書かれていたような気がしますけど
「作曲家」と「曲」とは、ある種の「縁」で繋がっているのでしょうか?
そうであること、が必然なような。。。
聴く側からすると、そういう「縁」に触れることができて幸せなことですね。


話し、変わって
「イパネマの娘」Ub-X風。。。。
イメージフォトからすると、、、、あんな感じなのかなぁ。。。
あぁ、、、体験してみたい!!! (ノд-。)

投稿: kozo | 2006年8月26日 (土) 20:03

わぁ、。

Ub-Xのイパネマ、
聴きたひ。

ヽd`⌒´bノ

生醤油うどんを食べに、
是非
香川に来てくださーい!
んで、
Ub-Xのライブを!!

なーんて。

d ´艸`b

一子さんの音楽は
『四次元的』だと思います。
音楽の振動が
ここじゃないどこかに
繋がっていそうで。

「森の中のカフェテラス」みたく、
とても美しい
時間を超越した場所に
聴く者を
誘ってくれるのでしょう。

d ´艸`b

新しい曲、
とても楽しみにしています。

いつか、
生で聴けたら嬉しいな。

d´ー` bノ

投稿: a-qui. from 讃岐 | 2006年8月26日 (土) 22:08

私は枠が無い方が作りやすいです

投稿: 自称リ〜ダ〜 | 2006年8月28日 (月) 06:56

ふむふむ、リーダー様の場合は「枠なし」が得意、、、と φ(..)メモメモ


Ps.石の具合はいかがですか?もう痛みませぬか?

投稿: kozo | 2006年8月28日 (月) 21:06

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