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2007年5月17日 (木)

軽いことの美しさ

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ichiko.

先日、作家の今野敏さんとお話しする機会があったこと書きましたね。

ライヴ後焼き肉屋さんで、リラックスしながら、です。

今野敏さんはやさしくて、とても人に気を使われる、素敵な方でした。

以前からわたしは今野敏さんの小説がとても好きです。

うまく言えないかもしれないけど、その時、いろいろお話しして、前々からの「ある想い」を深めたように思ったので書き留めておきたいと思います。

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わたしはたくさん本を、主に小説を読みます。

海外、日本を問わず、また、ジャンルも問わず、かなりの数の小説を読んで来ました。

その時々によって重くて濃いもの、軽いもの、と読み分けたリもしていますが、時々強く思うことがあり、それはずっと心に引っかかっていました。

どんなジャンルでも、作品というのは様々に評価されます。
音楽には文学賞のようなものはありませんが、小説には様々な賞があり、それを獲得することは評価のひとつの基準になりますよね。

わたしは今野敏さんの作品は高品質で繊細で、品格の高い非常に優れた小説だと思っています。

平易な文章で書かれた、きめの細かいリアルな人間描写とストーリー。
ジャンルは
拳法ものから警察小説、ミステリー、スパイもの、SFまで多岐に渡りますが、共通しているのは、すべて読後感がいい!ってこと。心が暖かくなる、やさしい気持ちに、楽しい気持ちになれることです。

登場人物の繊細さ、実はすごくびびってるんだけど、だから無愛想になったり、管理職の主人公が、自分が言ったことに部下が傷ついてるんじゃないかとか、嫌われてるんじゃないかとか、自分は管理者として能力が欠けてるんじゃないか、、などと悩んでいたり、で、部下もお互いに思ってたり、それが何とも言えずちょっとおかしくてちょっと可愛くて。

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わたしは小説を読んでいて「?」って、時々立ち止まることがあるのだけれど、年齢とか職業とか、性別とかがステレオタイプで描かれているものがかなり多くて、しかもそういうものが評価されたり売れたりしていること。

今、この瞬間の、少年、20代、30代、40代、50代. . . の男女をリアルに描けてる作品ってすごく少ないよ!って思う。

たとえば、重くて苦しいことに関してのリアルさっていうのは描かれやすいけど、10代〜30代は言うに及ばず、今や40代50代の中高年男子女子だって以外と頼りなくて妙に軽いと思うんだよね、っていうかそっちのほうが本流のようにも思うし。そのあたりが細やかに描かれているのが今野作品のリアルさのひとつ。

濃密で緊張感の高い作品、壮大な作品、強烈な響きをもつ作品は世の中で評価されやすいと思います。(たぶんなんかすごそうだから)

で、見え方は違うけれど、小さな世界、普通の世界を平易に描いている作品も、究極は、逆方向から同じ真実を見ている、同じ意味がある、と信じています。(もちろんそれぞれ優れた作品は、です。)

しかし、平易で、軽くて、やさしい、かわいく、おもしろくて、真にリアルで美しいものってなぜか評価されにくいんですよね、ということは認知されにくいってことでもあって。

なぜだ!たとえば軽くてもステレオタイプな描き方をされたものは(しかも雑で)売れて、「本物」はあまり知られてないのか?!

前々からすごく不満だった。

今野敏さんを筆頭に、何人かのそういうスタイルの作家に対する世の中の見方が気に入らなかったんです。なんかこう不当に軽く扱われてるような気がして。

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今野さんは昨年「吉川英治新人賞」を受賞されたけど、その才能と実力からいうとありえなく遅い!

そのことを言ったら

「いやいや、へたに賞を取るとそのジャンルばかり注文がきちゃうから書きたいもの自由に書けないからいいんですよ. . . 」

みたいなこと仰ってましたけど。

「僕は小説を書くとき、読んだ人が必ず最後にHappyになれることを願って書いてるの」とも。

その時自称リ〜ダ〜が

「そうそう、僕は今野作品を読んだ後は必ず身体の具合が良くなるんですよ。だから身体の具合が悪い時に一度読んだ作品をまた読むんです。そうするとほんとに良くなるにょ」

って言ったのがすごく印象的だった。好きなのは知ってたけどそういうダイレクトな要素があったんだ!って。

そういえばあたしもそうかもしれない。読み終わったあとに

「あー、楽しかったー」ってなんだか心と身体が軽く感じるかも。

もちろん小説でも音楽でも好き嫌い、合う合わないっていうのはたくさんの人が様々な資質や感性を持っているのだから当然なんだけど、それを作品の「評価」に結びつけるのはやめてほしいなあっていつも思う。

今や現実がホラーのような世の中で生きているわたしたちにとって実はこういう軽さや美しさってとても大切で、こういう「こと」ってすごく重要なことなんじゃないかな、ってあらためて深く感じたので、書かせてもらいました。

*本の写真は、今野フリーク自称リーダーが選んでくれました!

*オフジ勝手にリンク! 今野敏著作検索 ←ここをクリック!

*オフジ勝手にリンク! 今野敏普及協会 ←ここをクリック!

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。。。


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コメント

おおー、今野さんの本、超読みたくなってきました。
私もハッピーな気持ちになりたいです。

投稿: マリリン | 2007年5月17日 (木) 20:41

オイラもハッピーなりたいから
週末、本屋さんに行ってこよっと
パラレルとか、神々の遺品とか面白そう!(^^)

投稿: おやぢ | 2007年5月17日 (木) 21:37

今野先生のファンで弟子のコレエダです。
今野先生の作品の魅力は隊長の言うとおりですね。
焼肉を食べに行ったときのリーダーのはしゃぎようはなんとなく想像できるような気がします。
来週の練習のときに先生にいろいろとお話を聞いてみようと思います。

投稿: コレエダ | 2007年5月17日 (木) 21:55

YMOの動画見てお邪魔しました。
21歳ですがいまさらながらYMOのファンになりました。

投稿: | 2007年5月18日 (金) 00:45

マリリンさま おやぢさま

是非是非〜


コレエダさま

>リーダーのはしゃぎよう. .

面白かったです^^/


21歳さま

Ub-Xもよろしくね♪

投稿: taityo- | 2007年5月18日 (金) 12:30

>おやぢさま、みなさま
すみません「パラレル」は、「わが名はオズヌ」の続編です。 m(__)m

投稿: オフジ | 2007年5月18日 (金) 17:47

リーダーさま

では、オヅヌから先に読みませぅ

って、オヅヌって
ひょっとして小角かな?
ならば、、、、フフン

ps.今野さんは、今度「こち亀」ともジョイントされるんですね!

投稿: おやぢ | 2007年5月18日 (金) 21:00

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